ハイイロジュケイは、北西ヒマラヤの森林にすむキジの仲間です。オスとメスでは羽の色が大きく異なり、繁殖期にはオスが鳴き声や姿でアピールします。
オスは鮮やかな赤や黒を含む羽色を持ち、メスは褐色を中心とした地味な羽色です。
ハイイロジュケイは、ヒマラヤ北西部の森林に暮らす鳥です。繁殖期には木の下が密に茂った山の森を使い、冬には雪の少ない谷などへ移動します。食べ物は新しい葉や根、花、昆虫などです。季節に応じて山の中の居場所を変えながら、森の植物と小さな生き物を食べて暮らしています。
2026年の論文は、インドのウッタラーカンド州にあるバギラティ川流域で撮影された姿を報告しました。調査用のカメラは2015年十月から2019年三月まで設置され、さまざまな動物を調べた三百十八地点のうち、ハイイロジュケイは四地点で確認されました。
ある地点では五月に、オスに続いてメスが歩く姿が写っています。2018〜2019年の冬にも、標高二千五百〜三千五百メートルの森で、オスやメス、若い鳥が記録されました。森に置いたカメラが、この地域で暮らす鳥の姿を写真として残しました。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界
2025年のIUCN世界評価は危急とし、数の動向を減少としています。森林の伐採や家畜の放牧による生息地の劣化、食肉や羽を目的とする狩猟が脅威です。生息地での伐採と放牧を抑えること、地域の人々と協力して森を守ることが提案されています。同じ方法で調査を繰り返し、個体群の変化を追うことも保全の課題です。