白いほおと黒い頭の模様が目立つ、南部アフリカのキジシャコです。地上を歩いて餌を探します。
暗褐色の体に細かな灰白色の模様があり、胸の下部と脇には太い白い筋が入ります。ほおは淡く、頭頂は暗色です。
ケープキジシャコは、地面で種などを食べる鳥です。農地にも姿を現し、畑に落ちている穀物を口にすることがあります。作物を育てる人の仕事と、地面で食べ物を探す鳥の暮らしは、同じ場所で重なっています。
2017年五月、南アフリカ西ケープ州グレイトン近くの畑で、飛ぼうとして落ちたり、うまく動けなくなったりするケープキジシャコが見つかりました。三羽の死体を調べると、食べ物をためる袋状の器官には、青みがかった大麦の種が詰まっていました。畑には、まいた種が地表に残っていました。
農家は種を殺虫剤のイミダクロプリドで処理していたと話しています。検査では、鳥の体内の種と肝臓から、この薬剤が見つかりました。2018年に発表された報告は、種を食べる鳥が、作物を守るために使われた薬剤を取り込む経路を具体的に示しています。小さな一粒は、畑と野鳥をつなぐ食べ物でもありました。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeのIUCNレッドリスト掲載表では、ケープキジシャコは世界全体で低懸念です。西ケープ州の症例報告は、薬剤で処理した種が地表にあると、種を食べる鳥に害が及ぶことを示しました。著者らは、まいた種を土で覆い、こぼれた種を取り除くことを対策として挙げています。