オスは尾や翼に目玉のような模様が並ぶキジの仲間です。南アジアから東南アジアの常緑林にすみます。
オスは長い尾と金属色の目玉模様が目立ちます。メスはオスより小さく、色合いは暗めです。
コクジャクのオスは、森の地面に求愛のための場所をもちます。落ち葉をどけた小さな空間から声を出し、メスを迎えます。林の中にあるこの舞台には、求愛する鳥だけでなく、ほかの鳥や哺乳類も訪れていました。
タイのフアイカーケン野生生物保護区では、2013年一月から五月に、求愛場所の環境と動物の出入りが調べられました。カメラは三十一か所の求愛場所に置かれています。オスの場所は比較的平らで、横方向の見通しを妨げる低い茂みが少なく、若い木やつる植物のある場所に見られました。
そこには、鳥を襲う可能性のあるジャコウネコ類やテンも現れました。ただ、コクジャクが昼に活動する一方、よく写った天敵候補の多くは夜に活動していました。同じ場所を使いながら、活動する時間には違いがあったのです。研究者たちは、この時間差が求愛場所での危険を避けることに関わると考えています。森の舞台には、場所だけでなく時間の使い方も重なっています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。タイの研究は、求愛場所に平らな地面や低い茂みの少なさなど、細かな環境条件があることを示しています。森林の保全では、木々とともに、オスが求愛に使う地面の環境を把握して残すことも重要になります。