台湾の山地林に暮らすキジで、オスは青紫色の羽と長い尾を持ちます。
オスは青紫色がかった黒い羽と白い縞のある長い尾を持ち、メスは褐色で地面に溶け込む色合いです。
ミカドキジは、台湾の高い山に暮らすキジの仲間です。玉山の森林では、急な斜面にも姿があります。同じ国立公園に暮らすサンケイと比べると、高さや森の種類、斜面の使い方に違いが見られました。山の中には、それぞれの鳥が使う場所が広がっています。
1985年十一月から1986年十二月の十四か月に、研究者たちは二十二回の現地調査を行いました。広い範囲を調べる調査と、古道や林道沿いを詳しく追う調査を組み合わせています。玉山のミカドキジは、標高千九百メートルから三千九百メートルの間で記録されました。
とくによく使っていたのは、針のような葉の木と広い葉の木が混じる自然の森で、三十度から六十度ほどの急な斜面でした。一方、サンケイはより低い場所の、広い葉の木が多い森で記録されています。高さのある一つの山を、二種類のキジが異なるかたちで利用していたことが、調査から浮かび上がりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
玉山の調査は、キジ類を守るうえで、生息する森林を保全することを最も重要な課題に挙げています。ミカドキジが使う高い山の森林と、低い場所の森林では、暮らす鳥や地形の使い方が異なります。山の高さに沿って多様な森を残すことが、地域のキジ類の生息環境を支えます。