シベリアで繁殖し、南へ渡るシギです。河口や干潟などで、泥や岩のすき間を探って餌をとります。
繁殖羽では背が灰色で、胸や脇に細い灰色のしま模様があります。非繁殖羽では、体の下面のしま模様が目立たなくなります。
キアシシギは、冬をオーストラリアやニュージーランドで過ごし、繁殖地の中国北東部やシベリアへ渡ります。2017年の研究は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイを移動する6種のシギ類の追跡記録から、繁殖前と繁殖後の速度、経由地、距離、移動区間の長さを比べました。ほかの種では、繁殖前により速く、経由地を少なくする傾向も見られました。データは2009年から2014年に集められました。
キアシシギの追跡記録では、繁殖後の移動距離は繁殖前より約10%短く、太平洋をより東寄りの直線的な経路で横断していました。繁殖前の記録では、フィリピンなど西側の島々を経由する経路が使われています。季節によって中継地と飛び方が異なる渡りです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
このフライウェイの研究は、繁殖地へ向かう時期の中継地として黄海などを重要な場所に挙げ、海岸の渡り鳥生息地の劣化と消失を課題として記しています。キアシシギの追跡記録も、南半球の越冬地と北東アジアの繁殖地を結び、繁殖前後で移動経路が変わることを示しました。