ヒゲシャクケイは、喉の小さな赤い肉垂れと灰色の斑点がある大型の森林性の鳥です。エクアドル南部とペルー北西部の山地林にすみ、果実を主に食べます。
頭と喉は灰色で、喉には小さな赤い肉垂れがあります。暗褐色の体には灰色の斑点があり、尾の先には赤褐色の帯、脚には桃色味があります。
ヒゲシャクケイは、エクアドルとペルー北部の山地に暮らす鳥です。雲や霧に包まれる森林では、枝葉が重なり、鳥の姿が隠れます。1995年、エクアドル南部の三つの森林で、ヒゲシャクケイなどの鳥を調べる調査が行われました。森の中で聞こえる声が、生息する鳥の数を知る手がかりになりました。
調査では、決めた地点で待ち、鳴いている鳥までの距離を記録しました。ヒゲシャクケイは三か所すべてで確認されましたが、一平方キロメートルあたりの推定数は、セルバ・アレグレで約十七羽、チリャで約二羽、エル・サウセで約七羽でした。同じ雲霧林を使う鳥でも、調査地ごとに密度が違っていました。
研究者たちは、調査した森林で、放牧や農業のために木が切られ、焼かれていることも記録しました。鳥の声をたよりに得た数字は、こうした森林の価値を考える材料になりました。霧の森にどの鳥が暮らし、どの場所に多いのかを知る調査が、生息地を守るための基礎を積み重ねています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 準絶滅危惧(NT) · 世界
BirdLifeの世界評価は準絶滅危惧です。エクアドル南部の調査では、農業や放牧のための森林の伐採と焼き払いが記録されました。山地の森林を残し、各地の生息状況を調べることが、この鳥の生息地を守るうえで役立ちます。