淡い茶色の額と喉、栗色の胸をもつタイのミヤマテッケイです。カオソイダオの丘陵や山地の常緑林で記録されています。
タイのdiversa型は、額、喉、首の横が淡い茶色で、胸は濃い栗色、背は淡茶色です。背の羽の黒い縁取りは細く、太い黒じまにはなりません。
タイミヤマテッケイは、タイ東部の常緑林に暮らす鳥です。体の長さは約二十九センチで、目のあたりに黒い線が通り、わきには黒と白のはっきりした模様があります。顔の淡い色や胸の赤茶色に加えて、体の横にも色の強い対比をもつ鳥です。
二〇〇〇年十二月五〜九日の探検で、調査者たちはカオソイダオ野生生物保護区を訪れました。標高九百メートルを超える丘陵の常緑林で三日間を過ごし、山頂に近い約千四百八十メートルの場所で、少なくとも一羽の声を何度か聞いています。二〇〇一年の専門家グループの報告に残る、山の鳥との出会いです。
姿を確かめられたのは、一羽を捕まえた時でした。羽の様子からメスらしいと考えられた鳥は、写真に残されたあと、放されています。森の中では声を出す機会が少なく、姿もなかなか見えなかった一方、捕獲時の記録には羽の様子まで残りました。声と写真の両方が、当時のこの山での生息を伝えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
タイの行政資料は、チャンタブリ県のカオサバップとカオソイダオに記録されるこの鳥について、人による迫害や狩猟の圧力を脅威に挙げています。二〇〇一年の現地報告も、調査と保全の必要性を示しました。生息する常緑林を残し、捕獲や狩猟から守るとともに、声が少ない時期も考慮して生息状況を調べることが課題です。