南ベトナムの調査では、竹が茂り落ち葉の厚い斜面で見つかりました。橙色の首と、目から首の下へ続く黒い線が特徴です。
成鳥は橙色の首をもち、目を通る幅広い黒線が首の下部まで続きます。目の後ろには白い眉模様があり、黒い脇には白い横縞が並びます。
サイゴンミヤマテッケイは、ベトナム南部の森で、低い丘やゆるやかな斜面を利用します。竹が混じる森にも暮らし、平らな低地に囲まれた、小さな丘の上にも姿を現します。広い森の中でも、起伏のある場所が、この鳥の暮らしの舞台になります。
一九九七〜二〇一二年に行われた調査では、ベトナム南部の十九か所が調べられました。声を聞いたり姿を見たりして、七か所で計百六十九回、個体や群れが確認されています。調査は鳴き声を捉えやすい繁殖期の乾季に行われ、録音した声を流して反応を確かめる方法も使われました。
タンフーの森では、全体の面積が約百四十平方キロメートルある一方、鳥が見つかった丘の部分は約二十平方キロメートルと見積もられました。同じ種類の森が続く周りの平地では見つかっていません。木々の広がりに重なる、斜面や丘の小さな地形が、この鳥の分布を考える鍵になっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一四年の調査報告は、農地や集落の拡大、狩猟、生息地の減少をベトナム南部での脅威として挙げています。国立公園内でも違法な狩猟や森林の消失が問題とされました。著者らは、鳥がすむ可能性のある残りの森林を早く調べることを提案しています。森林を守る取り組みには、丘などの実際に使われる場所と、捕獲への対策も関わります。