ボルネオミヤマテッケイは、ボルネオ島の丘陵・山地林にすむキジ科の鳥です。竹や藪のある林床で、植物質と動物質の両方を食べます。
茶色の背に細かな黒い横縞があり、胸はシナモン色、腹は白色です。サラワク州の解説では、眉や頬が灰色で胸が暗い個体も記録されています。
キナバル山のボルネオミヤマテッケイは、森の地面で餌を探し、小道を横切ることがあります。朝や夕方には、道沿いで採食する姿も見られます。人の気配を感じると、密な低木の中へ身を隠します。姿が見えにくい森の中からも、大きな特徴のある声が響きます。
2014〜15年、キナバル山とポーリンの六本の小道を使って、姿と声を記録する調査が行われました。雨や強風を避けた三十七日間の調査では、本種は特に声によって存在が確かめられることが多く、朝早い時間に鳴き声の記録が増えていました。
同じ森には、別のキジの仲間であるアカガシラシャコも暮らします。調査では、ボルネオミヤマテッケイの声は、それより高い場所で多く記録されました。同じ山の森を使う二種類の鳥でも、声がよく聞こえる高さには違いがありました。研究者は、この違いを、すみかの使い分けを知る手がかりと考えました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
この調査の研究者は、山地林を保全し、自然林と荒れた森での生息状況を比べる必要を挙げています。既存の小道からの観察に加え、自動撮影カメラなども使い、林の奥での暮らしや、森林の変化による影響を調べることが提案されています。