草地や低木地を歩いて暮らす地上性のキジ類です。オスは黒と栗色、メスは金褐色に黒と白の斑点があり、オスとメスで見た目が大きく違います。
オスは黒と栗色を基調に、脇の白い斑点や尾の縞模様が目立ちます。メスは金褐色に黒と白の斑点があります。
ムナグロシャコは、農地にも暮らす地上性の鳥です。春にはオスがよく鳴き、姿が草などに隠れていても、その声が居場所を知らせます。キプロス島では、穀物を育てる畑が、この鳥の暮らしの場になっています。
島の西部で2006年から2011年に行われた研究では、森林や草地、畑などを通る三十八の道筋が使われました。百十二回の数え上げで得られた八十五回の出会いのうち、八十一回は耕作地でした。鳥が声を出した場所を重ねると、農地との強い結びつきが浮かび上がりました。
クリソフー谷では、鳴くオスの場所が繰り返し地図に置かれました。一回に聞こえるのは、最後までに見つかったオスの約五分の一でした。静かな時間にも、周囲には声を出していない鳥がいたのです。草や作物に隠れる姿と、春の空気を渡る声。畑に暮らすシャコには、目と耳で違って見える一面があります。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLife掲載のIUCN区分では、ムナグロシャコは世界全体で低懸念です。
キプロス西部の研究では、2006〜2011年に減少傾向が示されました。著者は農業の集約化や過度の狩猟を、考えられる要因として挙げています。地域の保全では、生息に使う畑の環境と狩猟の影響が重要な検討点になります。