赤い脚と黒白のしま模様が目立つ地上性のキジ科の鳥です。南部アフリカの岩場や水辺の茂みで、小さな群れを見かけます。
胸から腹にかけて黒と白の太い横じまが並びます。脚は赤く、くちばしは赤と黄色が混じった色です。
ナタールキジシャコは、地面につくった巣で卵を温める鳥です。巣には草や羽が敷かれ、周りの草が上を覆います。ひなは生まれると早くから歩き始め、母鳥と地面で過ごす暮らしに入っていきます。
南アフリカのリンポポ大学構内で、2019年五月に一つの巣が観察されました。二千四百四分の映像では、メスが卵を温め、オスは巣の近くにいました。この巣のひなは五月三十一日に、互いに二時間以内の間にかえりました。最初のひなは約三時間後、母鳥の下から出て、地面の物をつつき始めました。
約四時間後には、ほかのひなも巣から出てきました。母鳥が土を掘ると、ひなも同じように動きました。母鳥が短く巣を離れた間、ひなたちは草の陰で鳴き続けていました。戻った母鳥は小さな声で呼びかけ、やがて親子は巣の周りから去りました。巣立つ日の数時間に、つつく、掘る、集まるという行動が次々に現れました。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeのIUCNレッドリスト掲載表では、ナタールキジシャコは世界全体で低懸念です。リンポポ大学の巣では、密な草が巣を覆い、ひなも近くの草に隠れていました。地面の巣と、生まれたひなが使う周りの茂みは、繁殖場所の保全を考えるうえで具体的な手がかりになります。