ハイナンミヤマテッケイは海南島だけに分布するキジ科の鳥です。島の山地に残る常緑林で見られます。
頭部は黒っぽく、耳の後ろに白斑があり、胸の上部は橙赤色です。灰色の背には黒い鱗状の模様が並びます。
ハイナンミヤマテッケイは、海南島の森の地面で子育てをします。木の根元や低木、つる植物のそばに巣を作り、底には枯れ葉や羽を敷きます。卵は模様のない白色です。巣の上には細い枝と枯れ葉がアーチのように重なり、入口や卵を外から覆っています。
2017年の研究は、2010〜2012年の二月〜五月に、海南島の三つの自然保護区で繁殖を調べました。発信機を付けた鳥を追って五つの使用中の巣を見つけ、映像で親鳥の行動を記録しています。そこで見えたのは、周囲の葉や小枝をくわえ、巣の上や周りに放りかける動きでした。
この動きは、巣を離れる前や戻った後、卵を温めている間にも観察されました。ひなが親と巣を離れる前にも、葉や枝を周囲へ投げる行動が見られています。著者らは、巣を覆う材料を補い、入口や巣の周りの足取りを隠す働きがあると考えました。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界
2024年一月十七日のIUCN世界評価は危急です。森林の減少と狩猟の影響から、個体数の減少が推定されています。生息域には複数の保護区があり、その森林を伐採や狩猟から守ることが重視されています。保護区が長期的に種を守れるかを調べ、必要な森林を保護対象に加え、適した森林の間をつなぐことも提案されています。