泥に長いくちばしを差し入れて餌を探すシギです。繁殖期と冬で羽色が変わり、北米北部の湿地から沿岸の越冬地へ移動します。
繁殖羽では赤褐色が目立ち、非繁殖羽では灰色が中心になります。
アメリカオオハシシギの亜種ヘンダーソニは、カナダ・マニトバ州北部のチャーチル周辺で繁殖します。2021〜2023年に確認された35か所の巣を調べた研究では、巣は湿ったスゲ草地や植生の生産性が高い場所と結びついていました。
衛星画像を使ったモデルは、営巣に適した場所を3,357ヘクタールと推定しました。2015〜2020年には調査地域の湿地が59ヘクタール減っており、気候変動に伴う低木の拡大も将来の適地を狭める可能性が示されました。研究者は巣の位置と衛星画像の植生情報を重ね、湿地の広さと営巣環境の関係を調べています。低木が広がる予測が現実になると、開けた湿性草地が減り、利用できる場所が少なくなるおそれがあります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
チャーチル周辺では、2015〜2020年に湿地が59ヘクタール減りました。巣の場所は湿ったスゲ草地と関係し、研究モデルは気候変化に伴う低木の増加で適地が縮小する可能性を示しています。