サンケイは台湾の森林にすむキジの仲間です。オスの白い羽冠と背中、尾に伸びる2本の白い羽がよく目立ちます。
オスは羽冠と背中が鮮やかな白色で、尾には2本の長い白い羽があります。
サンケイは、台湾だけに自然分布する森林の鳥です。林の下で暮らし、木の実や若葉などに加え、ミミズやほかの小さな動物も食べます。落ち葉の重なる地面や、植物の生える林道のふちには、この鳥が食べ物を探す場所が広がっています。
玉山国立公園の八通関古道周辺では、1987年六月から翌年八月にかけて、十八回の野外調査が行われました。生きた鳥を見た記録は延べ六十一回です。森の中では、足で落ち葉や土をかき、その下にある食べ物をくちばしで探す姿が観察されました。軟らかい土には、直接くちばしを入れることもありました。
林道のふちでは、歩きながら植物の花や果実をついばみました。高い所に食べ物があると、首を伸ばし、ときには跳び上がります。その際、翼を少し広げても、羽ばたきは見られませんでした。足で土をかく動きと、体を伸ばして食べ物へ届く動きが、同じ鳥の採食に使われていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
台湾の国立公園署は、サンケイがよく使う林道や森林のふちで、観光による生息地の破壊や干渉を減らすことを勧めています。玉山国立公園の外に残る生息地の保全も課題に挙げています。鳥が暮らす森林を保ち、食べ物を探す場所へ人が集中しすぎないようにすることが、地域の保全に挙げられています。