長い冠羽と赤い顔の裸出部が目立つキジの仲間です。西ヒマラヤの岩がちな斜面に暮らし、繁殖期には草むらの中に卵を産みます。
オスとメスとも灰色や茶色の羽と長い冠羽をもち、顔には赤い裸出部があります。オスは首の上側が淡い灰色で長い尾に濃い横縞があり、メスはオスより小さく尾も短めです。
カンムリキジは、ヒマラヤの草や低木が生える斜面を使う鳥です。地面を掘って植物の根や、ふくらんだ地下の部分を食べ、種子や実、昆虫も口にします。点々と木が立つ、岩の多い場所にも暮らします。食べ物を探す地面と、そこを覆う植物が、この鳥の日々を支えています。
2020年の論文は、ネパール西部のミャグディで、野生のカンムリキジが使う場所を調べています。調査は2016年十月〜2017年六月に行われました。研究者は二十五か所で鳴き声を調べ、声の聞こえた場所と聞こえなかった場所の木や低木、草などの量を比べました。
鳴き声が確認されたのは十七か所でした。鳥の推定数は、草などの低い植物が多い場所ほど多く、木が密に生える場所ほど少ないという関係が出ています。この地域では、木がまばらで低い植物が豊かな斜面が使われていました。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界
2022年七月十九日のIUCN世界評価は、危急とし、個体数は減少傾向としています。狩猟、家畜による放牧圧、土地利用の変化に伴う生息地の減少が問題です。草地を農地や植林地へ変えることにも注意が向けられています。既存の生息地で、草焼きや放牧が与える良い影響と悪い影響の両方を調べることが提案されています。