チベットヤマウズラはチベット高原と周辺の高地にすむキジ科の鳥です。開けた山地を歩き、繁殖期には地面に巣を作ります。
丸みのある体と短い尾をもつ、地上性の小型のヤマウズラです。高原の開けた斜面を歩く姿が記録されています。
チベットヤマウズラは、高山の草地や低木のある斜面を使う鳥です。地面を歩いて食べ物を探し、茂みの下で休みます。昼間に砂浴びをすることもあり、夜も地面で眠ります。低木や岩のある山の地面が、夜の休み場所になります。
2002年の論文は、ラサ近郊で1995年十一月〜1996年二月に調べた暮らしを報告しています。研究者は山を合計約二百八十キロ歩き、群れや昼夜の休み場所を探しました。昼ごろには、川沿いの密な茂みの下で休む姿が見つかり、そこには砂浴びのくぼみもありました。
夕方になると群れは高い方へ向かい、夜を過ごしていました。見つかった夜の休み場所十四か所のうち十二か所は、標高四千六百〜四千七百メートルの山の上部にありました。そして夜明けには、日中に食べ物を探す場所へ飛び下ります。同じ山の中でも、食事と夜の休息で場所を使い分けていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2026年の研究は、二十八地点の九十六羽の遺伝情報と気候を分析しました。将来の気候変化への対応が難しくなる度合いは、乾燥した西部の集団で高いと予測しています。研究者は、集団間の移動を支える生息地のつながりを保全・回復する場所を提案しました。地域ごとの違いを踏まえた保全計画につなげる研究です。